同じ学ぶのなら効果的に学びたいですよね。
学び方、覚え方も原則を知ってこつをつかむことで成果が大きく違ってきます。

若いころにこの方法を知って学びに入っていたらもっと違った人生だったのに・・・と年を取ってから思う今日この頃です。

一つ目は、72時間ルール

次に、有名なエビングハウスの忘却曲線
聞いたことを覚えるための原理原則です。

そして、ラーニングピラミッド
覚えたことを自分のものにするための方策です。

また、成功曲線の話も記しておきます。

記憶の定着に有効といわれるアクティブリコールに関しては別で詳しく述べていますのでリンクを貼っておきます。

アクティブリコールとは

72時間ルール

セミナーを受講する際に特に心がけてほしい項目です。
このブログを読まれたときもですが・・・

講義の前にこの話を私はいつもするようにしています。

伸びる人は、セミナーや本などで学んだことを72時間以内に必ず一つは実行する。

一方、学んでから72時間以内に一つも実践しない人は、結局何も学んだことを活かせない。
結果、勉強のための投資がいつも無駄になる。だから、伸びない。

よいセミナーを聞いても良い本を読んでも実行しなくては意味がないということです。
何か一つでもよいので行動することが大切です。

良いと思ったことはすぐに実行してみる。その習慣を身に着ければ最強です。
実行してみた後で継続するか、やっぱりやめるかの判断をするようにしたいものです。

継続できないからと実行しないことが最もだめです。

『3日坊主も100回やればほぼ1年』私の作った迷言です。

手帳への記入。栗山ノート。

セミナーで聞いていいなと持った話。本を読んでなるほどと思った記事。

これらは、手帳に書くようにしましょう。

72時間ルールで行動しようと思ってもよいと思ったことを思い出せないこともあります。
というよりもほぼ思い出せません。私だけかもしれませんが・・・

良いと思ったことはすぐに手帳に書くようにしていきましょう。

たちまちはスマホのグーグルキープやLINEのキープメモリマインくんでもいいですが、ずっと覚えておきたいこと、何度も見返したいことは手帳に写すようにしましょう。

有名な話では、2023年、感動的な日本の優勝で終わったWBC。
この監督をしていた栗山監督のノートが注目されました。

その栗山ノートには、その日の出来事や振り返りのほか、古典から抜き出した言葉で埋め尽くされているそうです。

プレッシャーのかかったなかで、ぶれずに『日本の野球界の今後のために頑張ろう』と大きな目標を言い続けたのは、このノートに書かれた言葉からだと思います。

自分事で申し訳ないですが、私も20年近く前から、気に入った言葉を手帳に書くようにしています。
栗山監督のように毎日ではなく、本を読んだときや、いい話を聞いたときなどで1か月近く何も書かない時もあります。

そして、その手帳を何度も繰り返し見るうちに、自分のものに少しはなってきたかなと思われます。
報告だけのような暇な会議の時は会議を聞かずに必ず見るようにしていましたから、何度も見る機会がありました。

実際、そこそこのポジションについていた会社の退職を決断したのもマーク・トウエンの次の言葉からです。

『やったことは例え失敗しても20年後には笑い話にできる。しかし、やらなかったことは20年後には後悔するだけだ』

また、人生の目的については、ザッポスドットコムのCEOトニー・シェイ

『結局のところ幸せとは人生を楽しむことである』という言葉を意識しています。

デビ夫人の

他、マネジメントに関する言葉やリーダーシップなど、順もばらばらで書き写しています。
そして、数年に一度、新しい手帳に写し直しもしています。そのときに落とすものも出てきます。

是非、一度試してみてください。72時間ルールを守って・・・

エビングハウスの忘却曲線

20分後・・・ 42%を忘却し、58%を覚えていました。

1時間後・・・56%を忘却し、44%を覚えていました。

1日後・・・・74%を忘却し、26%を覚えていました。

1週間後・・・77%を忘却し、23%を覚えていました。

1か月後・・・79%を忘却し、21%を覚えていました。

効果的な覚え方は『10分間学んで5分復習』の繰り返し。

最近のアプリの学習は、この効果を取り入れたものが多くあります。

1回の精度よりも繰り返しのほうが効果的。

これはあらゆるところで応用できます。

スポーツの習得も同じです。1か月に1度何時間も練習するよりも、毎日、少しづつでも実行するほうが体が覚えます。
ゴルフのパット練習や素振りも毎日、少しの時間でもやったほうが体が覚えやすいということになります。

人生においても同じかもしれません。失敗をおそれて、慎重に行動するよりも、何度も失敗をスピードを上げて経験したほうが良いというのも、同じような気がします。

ラーニング・ピラミッド

講義                   5%
読書                 10%
視聴覚(ビデオ・音声による学習)   20%
実演・デモンストレーション      30%
グループ討論・議論          50%
自ら体験する。実践による経験・練習  75%
誰かに教える             90%

学習定着率を高めるには、アウトプットが一番!

良い講義、良い読書をしてもそのままでは自分のものになりません。
自分で書いてみるというのは、実演・デモンストレーションになるのでしょうか。

どんなに立派な先生の講義でも定着率は5%。
72時間ルールエビングハウスの忘却曲線を活用することでもう少し効果を上げることができると思いますが・・・

誰かに教えることが最も記憶に定着する。この手法は部下の教育にも応用ができます。

『人に教えられるまで』というゴールを決めて教育することで学ぶ人の姿勢が変わってきます。

実は、私はこのブログを自らが学ぶために作成しています。

成功曲線

継続の大切さのお話です。

Aさんは、毎日努力を重ね1%の成長をしています。
Bさんは、そのままの生活です。
Cさんは、怠惰な生活を繰り返し、マイナス1%の成長です。

1年後は、どうなっているでしょう。

Aさんは、1.01の365乗の計算になります。その数値は、37.8
Bさんは、変わらずなので1年後も1のままです。
Cさんは、マイナス1%なので、0.99の365乗。0.03になります。

AさんはBさんと比べると1年後には、37.8倍に成長したことになります。

AさんとCさんとでは、実に1260倍の差になります。

継続が大切という話です。

私は、中国に滞在中に中国の日本語を学習している学生にこの話をしたことがあります。
Aさん、Bさん、Cさんをそれぞれその時の先生の名前に変えて・・・

結構、講義はうけて、講義終了後数名の学生が、とても参考になったと言いに来てれました。
ただ、この時の講義は、間違った講義をしてしまっていました。

成功曲線でなく成功直線

 

 

 

 

 

 

 

私は、図の水色の線で講義をしてしまいました。

実際、上の数式をグラフにすると曲線になるのです。

はじめのうちは、成果が見えにくいのでここでやめてしまう人が多くいます。
図の赤の矢印線を見てもらうとわかるように最初のうちの勾配はなだらかです。
しかし、後半は急こう配になっています。効果がどんどん出てくる形です。

『継続は、力なり』という言葉の通り、継続していくことで成果が大きくなっていきます。

投資詐欺などでも最初効果が出ていなくても図を見せられ『効果は継続することででる』などと良く使われる言葉になりますが・・・