ジョブ型雇用とは?メリット・デメリットを徹底解説!

ジョブ型雇用とは?

「ジョブ型雇用」とは、職務(ジョブ)に基づいて採用・評価・報酬を決定する雇用形態のことです。

従来の日本の雇用形態である「メンバーシップ型雇用」(年功序列・終身雇用)とは異なり、個々の専門スキルや職務範囲が明確であるのが特徴です。

欧米では一般的な雇用スタイルですが、最近では日本企業でも導入が進んでいます。

ジョブ型雇用とメンバーシップ型雇用の違い

項目ジョブ型雇用メンバーシップ型雇用
採用基準職務内容に合ったスキル・経験ポテンシャル重視
雇用計画職務内容が明確に記載仕事内容は曖昧(配属は会社判断)
キャリアスペシャリスト型ゼネラリスト型
勤務地・転勤基本的になし会社の指示で転勤あり
評価基準成果や専門スキル勤続年数や会社貢献度
給与体系職務給(仕事内容ベース)年功序列(勤続年数ベース)

ジョブ型雇用のメリット

ジョブ型雇用には、以下のようなメリットがあります。

  • スペシャリストとしてのキャリアを築ける

ジョブ型雇用では、専門性が重視されるため、自分の得意な分野でスキルを伸ばしやすくなります。

例:データサイエンティストやAIエンジニアなど、特定のスキルを持つ人材が高く評価される。

  • 転職市場での価値が高まる

専門職としてのスキルが求められるため、転職しやすく、キャリアアップのチャンスが広がるのも魅力です。

例:外資系企業やスタートアップなど、ジョブ型雇用を採用している企業への転職が容易になる。

  • 成果に応じた公平な評価が受けられる

職務内容と成果が評価基準になるため、「年功序列の影響が少なく、公平な評価を受けやすい」のが特徴です。

例:営業職なら売上や契約数、エンジニアなら開発成果などが直接給与に反映される。

  • 不要な異動・転勤がなくなる

職務内容が明確に決まっているため、「突然の異動や転勤が少なく、自分のキャリアプランを立てやすい」というメリットがあります。

例:技術職のエンジニアが営業職に異動させられるようなケースが減る。

ジョブ型雇用のデメリット

一方で、ジョブ型雇用には以下のようなデメリットもあります。

  • 即戦力が求められ、新卒には厳しい

ジョブ型雇用では「職務に合ったスキルや経験」が求められるため、新卒や未経験者にはハードルが高くなります。

例:未経験の新卒がエンジニア職やマーケティング職に応募するのは難しい。

  • 会社への帰属意識が低くなりやすい

「会社に貢献する」よりも「職務に貢献する」考え方が主流になるため、社員の会社への忠誠心が薄くなりやすいです。

例:より良い条件の企業があれば、すぐに転職する人が増える。

  • 仕事内容が固定化され、柔軟なキャリア形成が難しい

ジョブ型雇用では「決められた職務をこなす」ことが前提のため、部署異動やキャリアチェンジがしにくくなる可能性があります。

例:営業職から人事職にキャリアチェンジするのが難しくなる。

  • 業績悪化時に解雇されやすい

職務ごとの契約になるため、業績悪化により不要なポジションが生じた場合、解雇されるリスクが高くなるのもデメリットです。

例:経済不況の影響で、マーケティング部門のポジションが削減されると、すぐに解雇対象になる。

ジョブ型雇用の具体的な導入事例

富士通のジョブ型雇用

富士通は2020年からジョブ型雇用を導入し、職務に応じた評価・報酬体系を整備しました。

これにより、専門職のスキルが評価されやすくなり、キャリアアップがしやすくなった。

ただし、ゼネラリスト志向の社員には厳しい環境になったという声もある。

外資系企業のジョブ型雇用

Google、Amazon、Microsoftなどの外資系企業は、もともとジョブ型雇用を採用しています。

成果主義のため、高いスキルを持つ人材にはチャンスが多い。

ただし、成果を出せないと解雇されるリスクも高い。

日本でジョブ型雇用は定着するのか?

日本企業はもともと「メンバーシップ型雇用」が主流でしたが、近年のグローバル化やデジタル化の影響でジョブ型雇用の導入が進んでいます。

しかし、日本の雇用文化とのギャップがあるため、完全なジョブ型雇用への移行には時間がかかると考えられています。

特に、新卒一括採用や年功序列の文化が根強い企業では、ジョブ型雇用の導入が難しいという課題があります。

ジョブ型雇用に向いている人・向いていない人

向いている人向いていない人
専門スキルを磨きたい人ゼネラリスト志向の人
転職でキャリアアップを狙う人会社に長く勤めたい人
成果主義の環境で働きたい人年功序列の安定を求める人

まとめ

ジョブ型雇用は、専門性の高い人にとっては大きなチャンスですが、一方で安定性を求める人にはデメリットが多い制度です。

✔ メリット

  • スペシャリストとしてのキャリアを築ける
  • 転職市場での価値が高まる
  • 公平な評価が受けられる

✔ デメリット

  • 未経験者には厳しい
  • 会社への帰属意識が薄れる
  • 仕事内容が固定化される

今後、日本の雇用制度がどのように変わるのか注目しつつ、自分に合った働き方を選んでいきましょう!