アイデア発想法【オズボーンのチェックリスト】

オズボーンのチェックリストとは?

『オズボーンのチェックリスト』は、アレックス・F・オズボーン(ブレインストーミングの提唱者)が考えたアイデア発想のフレームワークです。

創造的な発想を刺激するための質問集になっています。

使用場面:

商品開発、問題解決、業務改善など。あらゆる場面での活用が考えられます。

チェックリストの全体概要

オズボーンの9つの質問:

1. 他に使えないか?(Substitute):転用

2. 組み合わせられないか?(Combine):結合

3. 変えられないか?(Adapt):変更

4. 拡大できないか?(Magnify):拡大

5. 縮小できないか?(Minify):縮小

6. 置き換えられないか?(Put to Other Use):代用

7. 除けないか?(Eliminate):削除

8. 逆にできないか?(Reverse):逆転

9. 並べ替えられないか?(Rearrange):並び替え、再利用

チェックリストの詳細解説

Substitute(他に使えないか?)

例:素材、部品、役割を置き換える。

質問例: 「木材の代わりにプラスチックは使えないか?」

実例:田舎のおばあちゃんが葉っぱを『つま』に転用。3億弱の売上。

Combine(組み合わせられないか?)

例:異なる要素を融合させる。

質問例: 「パンとスープを組み合わせた商品はどうか?」

実例:漫画喫茶とネットを組み合わせたネットカフェ

Adapt(変えられないか?)

例:他の用途や状況に応じて変更する。

質問例: 「この技術を他の業界で応用できないか?」

実例:白い綿棒を黒くすることで汚れが見えやすくなりヒット商品になった。

Magnify(拡大できないか?)

例:機能を増やす、大きくする。

質問例: 「より大きなサイズにして価値を高められないか?」

実例:営業時間の拡大により利便性が拡大。コンビニ、スーパー。

Minify(縮小できないか?)

例:簡素化、小型化する。

質問例: 「よりコンパクトな形で提供できないか?」

実例:核家族化に対応した1人用総菜。

Put to Other Use(置き換えられないか?)

例:廃棄物や余剰品の新しい用途を考える。

質問例: 「古いスマホを再利用する方法は?」

実例:個人のパソコンでなくクラウド上にデータを置き使用。

Eliminate(除けないか?)

例:不要な要素を削る。

質問例: 「包装をなくすことでコストを下げられないか?」

実例:中元・歳暮の完全包装から簡易包装へ。

Reverse(逆にできないか?)

例:順序、役割、方向を逆にする。

質問例: 「消費者が自分で組み立てる製品にできないか?」

実例:店舗まで取りにいけば送料無料。

Rearrange(並べ替えられないか?)

例:要素の順番や構造を変更する。

質問例: 「製造プロセスの順序を変えられないか?」

実例:EVカーは、ダイカスト製法によりエンジン車より製造の簡略化。

 

活用方法

ステップ1: 問題・テーマを明確化

例:「新しいお菓子を開発する方法」

ステップ2: 各質問に対してアイデアを出す

各質問に2~3分間集中して回答。ブレインストーミングの活用。

 ステップ3: アイデアを評価・絞り込み

現実的で効果的なアイデアを選ぶ。—

具体例

テーマ: 新しいスイーツの開発

Substitute: チョコレートの代わりに抹茶を使用。

Combine: クッキーとゼリーを一体化。

Adapt: 海外の伝統菓子を日本風にアレンジ。

Magnify: 特大サイズでパーティー向けに。

Minify: 一口サイズで手軽に。

Put to Other Use: ギフト用パッケージに。

Eliminate: 包装をなくしてエコなスタイルに。

Reverse: 冷たいスイーツを温かく提供。

Rearrange: 焼き工程を変えて食感を改良。

実際にやってみよう!ワークショップの提案

テーマ例:

「エコな日用品を考える」

「職場の会議を効率化する方法」

進め方:

グループでテーマを設定。

チェックリストを用いてアイデアを出し合う。

アイデアを発表し、全体で共有。

オズボーンのチェックリストの効果

創造力の刺激

視点を変えることで思考が広がる

多様なアイデアの生成

具体的な質問で発想を引き出すことができる

チームでの活用が可能

コミュニケーションを活性化することができる

まとめ

重要ポイント

チェックリストの質問は自由に活用可能。

日常生活やビジネスの場面で役立つ。

次のステップ

今日から一つのテーマで試してみる。

 

ぜひ、実際に活用してみてください。