1. 司書資格とは
司書は、図書館での業務を担う専門職であり、図書館法に基づく資格です。この資格を取得することで、公共図書館や学校図書館などで働くための基礎が身につきます。
2. 資格取得のルート
以下のいずれかのルートで資格を取得できます。
① 大学で司書課程を履修
- 対象者:大学や短期大学の学生、または卒業生。
- 手順:
- 文部科学省が認定した大学・短期大学で「司書資格課程」に必要な科目を履修する。
- 必要単位(通常は10〜12科目程度)を修得する。
- 卒業時または課程修了時に司書資格が付与される。
- 科目例:
- 図書館概論
- 図書館情報資源概論
- 図書館経営論 など
② 通信教育で取得
- 対象者:大学に通学できない人や社会人。
- 手順:
- 文部科学省認定の通信制大学に入学する。
- 必要な科目をオンラインまたは通信形式で履修する。
- 科目修了後に資格を取得する。
- 主な通信制大学:
- 放送大学
- 武蔵野大学 など
③ 司書講習を受講
- 対象者:大学を卒業している人。
- 手順:
- 文部科学省が指定する司書講習を受講する(多くの場合、夏季集中講義)。
- 講習修了後に資格を取得。
- 講習の内容:
- 約3ヶ月間の集中講義で、実務的な内容を学ぶ。
- 例:東京大学などが実施。
3. 資格取得後の進路
司書資格を取得した後、図書館で働くためには以下のステップがあります:
- 公共図書館:自治体が実施する採用試験を受験。
- 学校図書館:教員免許状と合わせて「司書教諭」として勤務することも可能。
- 大学図書館:大学職員として採用される場合がある。
4. 注意点
- 資格を取得しても、すぐに図書館で働けるわけではありません。採用試験や募集が必要です。
- 大学によって科目内容が異なるため、事前に確認が必要です。